「久しぶりにどっか登りに行きません？」と１週間ほど前にイガグリパイセンに誘われていた。
連登とトレーニングで筋肉痛＆指皮ペラペラ。花崗岩は避けたいところだけど、極寒の予報と前日の降雪の予感から、行先は豊田に決定。目標はアプローチが少しでも短い、宮川の「琥珀 ｇ」。川の真ん中にあって水量が少ない時でないとトライできない。でも見た目がカッコイイんだよなー。
６時集合で８時前に古美山着。国道の温度計が－８度とかで、警戒していたけど思ったより暖かい。
湿度が高く、歩道もしっとり。川のエリアだし嫌な予感。
ホールドが欠けたと噂の「蛇の目」。仕方ないやね。
琥珀の岩。めちゃしっとり。黒々しておる。でも濡れてるわけじゃないし、トライはできそう。朝はいつもこんな感じなのかな？
こんな感じで木でランディングが組んである。情熱を感じる。
近くの岩でアップがてら、リップをトラバースして遊ぶ。なかなか面白いっすね。
さてはて、体も温まってきたし本題の琥珀にトライ。すでに皮がなく、指がぬめっておるではないか。岩も湿気ってるし、リップ以降が苦手なはいずり上がる系になりそうな雰囲気だし、大丈夫か俺⁉
先行してムーブをばらしはじめてる、イガグリパイセンのムーブをパクるべくトライをガン見。ランディング面が限られるだけに、なかなか思い切ったムーブができなさそう。
１トライ目。一手目に届いたけど右手が耐えられなくてフォール。
２トライ目。右手の寄せはうまくいったけど、力みすぎて右足がスリップ。ムズイ。
３トライ目。右手の寄せ失敗。イガちゃんは左足をうまく使って楽勝でこなす。さすが。
４トライ目。すべてうまくこなせてリップ取りへ。イガちゃんは刻むムーブを開発していたけど、僕にはできそうもないし、足をセットしてみたらリップまでが意外と近かったので、初見の通りランジを選択。気合一発、リップへ！止まった！マッチして奥の結晶にデッド。止まった！左足をセットしたいけど、まったく見えん！！モジモジしてたら右手がぬめってきてすっぽ抜けてフォール。無事クラッシュパッドに着地！コエー。
それからも何度も同じようなトライを繰り返し、なかなか奥の一手が止められない。パイセンは、一度組み立てたムーブは外さない。さすがは明鏡止水男だぜ。
すべてのムーブを組み立て終わったパイセンは、完登すべく長めのレスト。僕も一度指皮を冷やすためにレストがてら、二人でアガルタの見学。
アガルタは大さん初登のV１４。V１３だっけ？数年前に記念受験みたいなノリで、少しだけホールドを触ったことがある。その時はまったくもって発車できなかった記憶が。今日さわってみると、右手のカチの感触が悪くない。気のせいか？いずれにしても、今よりも２～３段階ほど強くならないと手が届きそうもない。
しばらく二人でホールドをニギニギしてレスト完了。琥珀に戻る。
岩に戻ると、朝よりはコンディションが回復しているような印象。僕の指はぬめりが止まらず、相変わらずふやけたまんま。
先にイガちゃんのトライ。
気合を込めた一手を止めて、そのままパワーで押し切った。どうやら力は正義らしい。いい刺激になるな～。筋トレがんばろう。
僕は相変わらずリップからの一手が止まらず、ムダ打ちが続く。タイムリミットはあと1時間。こりゃムーブ練習に切り替えようかな～、と敗退を半分受け入れた。そこへイガちゃんが最終策を提案。扇風機で指を強制乾燥。レストもかねてしっかり指を冷やしたの後のトライ。
びっくりするくらいリップの結晶が指にフィットしてそのまま登れた。扇風機スゴイ。
今回良かったのは、意識してグラウンドアップでトライできたこと。そこまで厳格にスタイルにこだわりがあるわけじゃないけど、効率最優先よりは緊張感があった方がボルダリングは楽しい気がするのだ。うむ、自己満足とはこのことよ。
５０分ほど時間余ったし、イガちゃん希望のアガルタへ。もちろん僕も記念受験。セットして発車するのが目標。
イガグリONアガルタ。なにやら好感触らしい。ガンバ！！
さて、僕もセット。あれ！？普通に離陸してランジのタメが作れる！これは、と二人でかわるがわるトライ。足位置を修正したりして、なんとか発車して手が出せるようになった！3手目まではまだまだ距離があるので、ちっとも出来る気はしない。でもこの変化はうれしい！！
よく、可能性を感じると「トンネルの出口がようやく見えた気がする」とか言うけど、この場合は「俺が今いるのはトンネルなのかも？」というレベル。でも進歩はしているらしい。アリのような歩みでも。
時間いっぱいまで練習して終了。またトレーニングがんばろう！
さーて、急いで帰って今日も元気にジム開けますか！！